
補助金が採択され、資金が振り込まれた。新しい設備も導入した。
しかし、一年後、なぜか事業は計画通りに進んでいない…。経営者であれば、誰もが「計画倒れ」という言葉の重みをご存知のはずです。
特に、日々の業務に追われる中小企業において、美しく描かれた事業計画書が、いつしか机の引き出しに眠ってしまう、というのは、あまりにもよくある話です。
私たちFSPは、この「計画倒れ」こそが、補助金採択後の最大の失敗要因であると考えています。
だからこそ、私たちは、クライアントにとって一見“面倒”に思えるかもしれない「採択後の進捗確認」を、私たちのサービスにおいて“義務”としています。
この記事では、その理由と、私たちの支援にかける覚悟についてお話しします。
中小企業における「計画倒れ」の正体 ― なぜ“絵に描いた餅”が生まれるのか?
そもそも、なぜ「計画倒れ」は起きてしまうのでしょうか。
その原因は、決して経営者の怠慢などではありません。中小企業が置かれた、構造的な要因にあります。
- 日々の業務への埋没 目の前の顧客対応、資金繰り、従業員の問題…。経営者には、常に「緊急かつ重要」なタスクが降りかかります。その結果、「重要だが、緊急ではない」中長期的な計画の実行は、どうしても後回しにされがちです。
- 戦略的孤独 「計画、ちゃんと進んでるか?」と、同じ目線で厳しく問いかけ、共に次の戦略を考えてくれるパートナーが、社内にいない。この「戦略的孤独」が、計画を風化させる最大の原因です。
そして、この「計画倒れ」がもたらす最終的な結末こそが、補助金採択後企業の倒産原因の実に7割以上を占める、「販売不振」なのです。
私たちが「採択後1年間の、四半期ごとの進捗確認ミーティング」を“義務”とする理由
この「計画倒れ」という、中小企業にとって根深い課題を、私たちは精神論ではなく、「仕組み」で解決します。
それが、FSPのサービスに組み込まれた「採択後1年間の、四半期ごとの進捗確認ミーティングの義務化」です。
※FSPをご利用の事業者様で希望する事業者様にオプションとして別途契約を行い提供しています。
私たちが、このミーティングを“義務”としてまで、こだわる理由は3つあります。
①「計画と現実の乖離」を監視・是正するため
会議では、事前に設定したKPI(重要業績評価指標)と、実際の数値を突き合わせます。計画と現実にギャップが生まれていれば、その場で原因を分析し、早期に軌道修正を図ります。
②「次の打ち手」を共に考えるため
この会議は、決して「できていないこと」を責める場ではありません。むしろ、計画通りに進まない現実を直視した上で、「では、次の3ヶ月で、何をすべきか?」という、未来に向けた具体的なアクションプランを、私たちとクライアントが共に創り出す、戦略策定の場です。
③「計画を立てて終わり」を物理的に不可能にするため
四半期ごとに、このミーティングが予定されている。その事実が、経営者と従業員の意識を常に事業計画に向けさせ、「計画を立てて終わり」という状況を、物理的に不可能にするのです。
それは「監視」ではない。「成功へのコミットメント」の証である
「義務」や「進捗確認」と聞くと、どこか監視されているような、堅苦しいイメージを持つかもしれません。しかし、私たちの意図は、全く逆です。
それは、例えるなら、目標達成のために伴走する、プロのスポーツトレーナーのようなものです。トレーナーは、選手の自主性に任せるだけでなく、定期的なトレーニングメニューを組み、フォームをチェックし、次の目標を設定します。それは、選手を信頼していないからではなく、本気でその選手の成功を願っているからに他なりません。
私たちの進捗確認も、全く同じです。それは、私たちが単なる「計画策定者」ではなく、クライアントの事業の成功に、最後までコミットする「長期的なパートナー」であるという、何よりの証なのです。
まとめ
補助金採択後の「計画倒れ」は、気合や根性で防げるものではありません。それは、多忙な経営者を支え、孤独な戦いから解放するための、プロフェッショナルな「仕組み」によってのみ、防ぐことができるのです。
私たちが提供する“少し面倒な”進捗確認の義務。それこそが、あなたの会社の未来を「計画倒れ」の危機から守り、事業計画書に描いた輝かしい未来を、現実のものとするための、最も確実な約束なのです。


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