「うちの会社は、給与も、福利厚生も、悪くない。社員アンケートを取っても満足度はそこそこ高い。それなのになぜ、将来を期待していたあの若手社員は辞めてしまったのだろう…?」
この多くの経営者様が頭を悩ませる不可解な“謎”。 その答えは、あなたがこれまで指標としてきた「従業員満足度」とこれからの時代に本当に目を向けるべき「社員エンゲージメント」との決定的な違いの中に隠されています。
この記事では、その違いを分かりやすい例えで解き明かします。
「従業員満足度」― 居心地の良い“ホテル”の宿泊客
まず、「従業員満足度」とは何でしょうか。 それは「会社の“労働条件”や“環境”に対する、社員の満足度合い」を測る指標です。
- 主な評価項目 :給与、福利厚生、労働時間、オフィスの快適さ、など。
従業員満足度が高い状態とは、いわば社員が「居心地の良い“ホテル”に滞在する、満足した宿泊客」のような状態です。 彼らは、清潔な部屋や美味しい食事(=良い労働条件)に満足はしています。しかし、彼らはあくまで「お客様」です。ホテルの経営が、どうなろうと知ったことではありません。そしてもし隣にもっと新しくて魅力的なホテルができれば、何の躊躇もなくそちらへ移っていくでしょう。
「社員エンゲージメント」― 優勝を目指す“スポーツチーム”の一員
次に、「社員エンゲージメント」とは何でしょうか。 それは、「会社が指す方向性に社員が心から共感し、その成功のために自らの力を進んで発揮したい、と願う貢献意欲の高さ」を測る指標です。
- 主な評価項目 :理念への共感、仕事への誇り、仲間との絆、成長実感、など。
社員エンゲージメントが高い状態とは、いわば社員が「本気で優勝を目指す“スポーツチーム”の一員」である、状態です。 彼らはただ、練習環境(=労働条件)が良いからそこにいるのではありません。チームの「勝利(=会社の成功)」という共通の目標に、心からワクワクし、そのために仲間と力を合わせ、自らの持てる以上の力を発揮しようとします。彼らにとって会社は、単なる「職場」ではなく、自己実現の「舞台」なのです。
なぜ、目指すべきは「エンゲージメント」なのか?
この二つの違いを理解すれば、なぜあなたの会社が目指すべきなのが「満足度」ではなく、「エンゲージメント」なのか、その答えは明らかです。
満足度が高いだけの社員は、「言われたこと」をきちんとこなします。エンゲージメントが高い社員は、「言われる前」にチームの勝利のために何をすべきか自ら考え行動します。
この「主体的な貢献意欲」こそが、企業の生産性やイノベーションの源泉なのです。私たちFSPがクライアント支援において、常に重視しているのも、まさにこの点です。エンゲージメントの高い従業員は、生産性を高めると私たちは確信しています。
FSPが考える、エンゲージメントを高める“3つの源泉”
では、どうすればこのエンゲージメントを高められるのでしょうか。それは、FSPが最も大切にする3つの「絆」を育むことです。
- 会社と個人の「理念」の絆(想いの糸) :会社がどこを目指しているのか、その「旗」を明確に示すこと。
- 会社と個人の「成長」の絆(キャリアパス) :この会社にいれば自分は成長できる、という「実感」を与えること。
- 社員と社員の「人間関係」の絆(紡ぎ方の糸) :互いに尊敬し助け合える「仲間」がいる、という安心感を育むこと。
まとめ
あなたの会社は、社員にとってただ快適なだけの「ホテル」ですか。 それとも共に熱狂できる「チーム」ですか。
「従業員満足度」という過去の指標だけを追いかけるのをやめにしませんか。 社員の心からの「エンゲージメント」を育むこと。 それこそが社員の離職を防ぎ、会社の持続的な成長を実現するための、最も本質的な経営戦略なのです。
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