最近どうも職場の雰囲気が良くない気がする…」「若手社員が何を考えているのかよく分からない…」
経営者であるあなたは、そんな漠然とした組織への“不安”を感じてはいませんか。しかし、その不安の「正体」が何なのか、はっきりと見えていますか。 その目には見えない、社員たちの「声なき声」に耳を澄ます。そして、組織が本当に抱えている根深い課題を客観的に特定する。そのための最も強力なツールが、「社員サーベイ(意識調査)」なのです。
なぜ今「社員サーベイ」が組織にとって不可欠なのか?
社員サーベイは、単なる「ガス抜き」や形式的な人事イベントではありません。それは、会社の未来を左右する、極めて戦略的な「組織の健康診断」です。
- 問題の早期発見:社員のモチベーション低下や部門間のコミュニケーション不全といった問題を、手遅れになる前に早期に発見し、対策を打つことができます。
- データに基づいた意思決定:経営者の「勘」や、一部の声の大きな社員の意見に左右されるのではなく、組織全体の客観的な「データ」に基づいて、的確な組織改革を進めることができます。
- エンゲージメントの向上:「会社は私たちの声を聞いてくれようとしている」というその姿勢そのものが、社員のエンゲージメントを高め、会社への信頼感を育むのです。
“本音”を引き出す、効果的なサーベイ設計の「3つの原則」
しかし、ただアンケートを実施するだけでは、社員の“本音”は引き出せません。
①「匿名性」という、絶対的な“安全”を約束する
これが最も重要な原則です。「誰が回答したか絶対に特定されない」という絶対的な「匿名性」を約束し、それを守り抜いてください。もし社員が「本音を書いたら後で何を言われるか分からない」と感じてしまえば、出てくるのは当たり障りのない建前の言葉だけです。
②「数字」と「言葉」の両方を聞く
優れたサーベイは、「定量(数字)」と「定性(言葉)」の両面から組織を診断します。
- 定量(数字)で聞く:「あなたの職場は心理的に安全だと感じますか?」といった問いに、5段階評価で答えてもらう。あるいは、eNPS(従業員推奨度)の質問も非常に有効です。
- 定性(言葉)で聞く:そして、必ず自由記述の質問を設けます。「この会社の一番“誇れる”点は何ですか?」「もしあなたが一日だけ社長になったら、まず何を変えますか?」。この「言葉」の中にこそ、組織課題を解決するための宝の山が眠っています。
③「完璧」を目指さず、「シンプル」に、始める
最初から何十問もある完璧なサーベイを目指す必要はありません。質問が多すぎると、社員は答えるのが面倒になり、回答の質が下がります。まずは5〜10問程度の、本当に聞きたいことに絞ったシンプルなサーベイから始めてみましょう。大切なのは、一回の完璧さよりも、半年に一度、あるいは年に一度、継続的に実施し、変化を定点観測することです。
サーベイを“やりっぱなし”にしない、最も重要な「分析」と「対話」
そして、サーベイは集計して終わりでは、絶対に、いけません。その結果をどう組織にフィードバックし、次なるアクションに繋げるか。その「サーベイ後のプロセス」こそが最も重要です。
- 分析:経営陣は、集まった厳しい意見から目を背けず、真摯に向き合い、組織の本当の課題はどこにあるのか議論します。
- 共有:そして、その分析結果を、良いことも悪いことも含めて正直に全社員に共有します。
- 対話:「調査の結果、私たちの会社にはこういう課題があることが分かった。この課題を解決するために、みんなの知恵を貸してほしい」。この経営者の誠実な呼びかけが、サーベイを一方的な「評価」から、全社員を巻き込んだ「組織改革プロジェクト」へと昇華させるのです。
まとめ
社員サーベイとは、組織という生命体の“声なき声”に耳を澄ますための「聴診器」です。その聴診器を定期的に組織の胸に当て、聞こえてきた健康な“鼓動”と、不健康な“雑音”の両方をきちんと受け止める。 そして、その診断結果を元に、組織全体でより健康な未来を創るための「対話」を始める。その勇気ある一歩こそが、あなたの会社を強くしなやかな組織へと導いていくのです。
まずは「無料個別戦略診断」で、
現状と可能性を客観的に見つめ直すことから始めてみましょう 。